【小話】些細だけれど

雲綱。十年後。リボーンとツナ。のろけるツナの話。












ゆっくり、じわじわ、奥底から染みだすように、あいしてる、ということを思う。
例えばソファの上、後ろから抱き締められているとき。
例えば朝、二人で朝食を食べているとき。
例えば芝生の上、寄り添い寝転んでいるとき。
例えば午後、手をつないで歩いているとき。
愛している、愛されているなあ、と思う。
リボーンはすこしうんざりしたようにため息を吐き、マカロンを口のなかに放り込んだ。
「甘いのは菓子だけで十分だ」
「そう言わずに聞いてよ、リボーン」
ふふ、と笑う。この家庭教師は何だかんだいって自分に甘いから、他の人が呆れてしまうところをちゃんと聞いていってくれる。
小さな菓子をかじる。濃いピンクをした、ストロベリーのマカロンが、口のなかに甘酸っぱさを広げる。
「幸せだなあ」
リボーンは苦虫を噛み潰したような顔をした。ごめんね？




雲綱がラブラブだったらもうなんでもいい気がしてきてる。頭がわいてますね‥‥‥。