忍者ブログ
オフでの知り合いとか友達とか先輩に見られたら恥ずかしすぎる日記。だったら自重しろって話です。
[433]  [432]  [431]  [430]  [429]  [428]  [427]  [426]  [425]  [424]  [423
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

神アレ。まあ喧嘩するほど仲が良いっていうか照れ隠しなのかバカッポーなのはたしか。























「なんなんですかパッツン」
声をかけるなり眉をひそめて暴言を吐いた(認めたかないが)同僚、兼(嘘だと思いたいが)恋人に、神田はぴしり、とこめかみを引きつらせた。
「‥‥‥ぱ、っつん、だとてめえモヤシ!」
「僕はモヤシなんて名前じゃありませんアレンっていうちゃんとした名前があるんですー!!」
「それはこっちの台詞だー!!」

すぱこんっ

「いてっ!」
「うあっ!?」
見事頭に何かがぶつかって二人はキョロキョロと辺りを見渡した。
すぐそばにあきれ顔のラビ、ソファにすわるリナリーもため息を吐く。ラビがクッションをぶつけたのだ。
「おまえら、喧嘩すんなら外行け」
「ここは共用の場よ?」
はっと自分達が騒いでいたのが談話室だと気付いて口を閉ざす。(ただし相手を睨み付けることはやめない)
リナリーは、今日だけ使える最終手段だ、と一つ箱を取り出した。
「はい、アレン君」
「え?」
「バレンタインのチョコレートよ」
とたん、ぱああああ、と顔を輝かせた。
「う、うわあ、本当ですか?」
「ええ、ついでに私の手作りなの。できれば、今感想を聞かせてほしいんだけど」
「はい!」
リボンをほどき、ぱか、と蓋を開ければ、トリュフがきれいに並んでいた。
「お、うまそー。オレにも一個‥‥‥」
「ラビのはこっち」
「サンキュー‥‥‥ってあれ?神田の分は?」
「神田のはもうちょっとあとでね?」
「?」
そうしてる間に、アレンはペロリとチョコを平らげていた。
「ごちそうさまです!」
「味はどう?」
「はい、すっごいおいしかったです!」
「そう、よかった。じゃあ、体はどう?」
「‥‥‥え?」
言われたとたん、ぞくり、と背筋に何かが走る。ぞわぞわと体のうずく感じに、愕然とリナリーをみた。
「りな、りー、あなた‥‥‥」
「ハッピーバレンタイン、神田。さあもっていきなさい。もうアレン君からチョコをゆする必要もないわね?」
「‥‥‥っち、言うんじゃねえよ」
アレンの腰を肩に抱くと、暴れる気力もない彼を自分の部屋まで連れ帰った。




「‥‥‥あの、リナリーさん‥‥‥あのチョコ、」
「即効性媚薬入り。あ、ラビのは普通のだから安心して?」
「‥‥‥」



リナリーさんくろーい!
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
<< なんか HOME よかった! >>
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
フリーエリア
最新CM
[11/03 NONAME]
[10/26 tsussy]
[05/30 tsussy]
最新TB
プロフィール
HN:
那奈木遥
性別:
女性
バーコード
ブログ内検索
忍者ブログ [PR]