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オフでの知り合いとか友達とか先輩に見られたら恥ずかしすぎる日記。だったら自重しろって話です。
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当社比ゲロ甘。恥ずかしいくらい昔のをみつけた。(4月とか)
取り敢えず日記の方で。後でサイトにものせるー。



モチのロンでひばつな短編。















雲雀さんの唇は、冬でもないというのにひんやりとしていた。テーブルの上にはレモンティーの入ったグラス。市販のペットボトルの紅茶は嫌だと言うくせに、このメーカーのこの紅茶だけは飲むんだ。そんなにキンキンに冷やしたら頭痛くなるっていうのに、その上氷まで入ってる。それを飲んだんだから、冷たく冷えているのも当たり前だ。


「…あ………」
唇が離れて俺と雲雀さんの視線が交わる。いつもは冷静なその瞳が、熱を帯びているのがわかる。額をくっつけて、見つめあって、それから目を伏せて、閉じた。また、唇が触れ合う。はなれて、また近付いて。軽く触れるだけのキスを何度も繰り返す。
そろり、と雲雀さんの手が頬に触れて、意外なくらい繊細な手つきで輪郭をなぞられた。くすぐったい気もするけれど、それよりもずっとずっと、甘さが含まれている。そのうちに手は髪の中に差し込まれて、何度も梳かれてゆく。その間もキスが止むことはなくて、気付いたら雲雀さんの唇は、俺と同じ温度に変わっていた。
俺は片手を雲雀さんの手に絡めて、もう片方で彼のシャツを掴む。頭のどこかが沸騰してるみたいに熱くて、またどこかでひどく冷静に、この感覚を刻み込もうとする。身体にも。心にも。
「何、考えてるの」
キスの合間に尋ねてくる。けれど、キスが中断することはない。繰り返し降ってくるキスを受け取って、わずかな空白に答える。
「……雲雀さん、すきです」
答えになっていない俺の言葉に雲雀さんはくすりと笑って、それから何も聞かなかった。俺も何も言わなかった。何も言わなかったけれど、ただ、そのキスは、俺を好きだ、と言っている気がした。







はずかしっ!!なにこれ!
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