オフでの知り合いとか友達とか先輩に見られたら恥ずかしすぎる日記。だったら自重しろって話です。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
でゅらでいざみか。臨也さんと被害者帝人。
波江は視線をそちらに向けることもなく言った。
「程々にしておきなさいよ」
「わかってるってー‥‥‥あ、帝人くん動かないで!手元狂う!」
帝人はげんなりとした顔でソファに沈み込んでいる。
「なんですか‥‥‥いやがらせですか臨也さん」
臨也が嬉々としてその手に持っているのはファンデーションのついたブラシ、で。帝人の短い前髪はクリップでとめられている。
帝人は制服のままだし、臨也はめずらしくワイシャツだ。そのワイシャツのそでをいくらか折って、足元は裸足だ。空調のきいた部屋の中ではいっそ肌寒いのではないかと思う。
何がしたいのだろう、彼は。嫌がらせだというのはわかるのだが。‥‥‥男に化粧する楽しさはわからない。
「つぎはー」
そういってチークを手に取りまた顔に付けていく。
使っているのは波江の化粧品だし土台は帝人の顔なのだけれど、臨也が使っているとどうも落書きをする子供のように見える。
首を傾げながら「まあ、これでいいか」とうなずく姿は不安しか呼び起こさない。
もう、これは抵抗しても無駄だな、と帝人は目を瞑った。
ビューラーとマスカラを付けられるとき以外は目を瞑っていると、「これでさいごねー」と冷たくぬるりとした感覚が唇を這い、何事か、と考えてすぐに自己完結した。口紅か。
「ん」と満足そうな、鼻から抜けるような声がして、ああ、おわったんだな、と思った。
ふう、と、ため息を吐くと、唇に暖かいものが軽く触れて、最後に少し押しつけるようにしてから、はなれた。
やわらかい感触に、目を見開いた。
「‥‥‥、折原、さん?」
「ん?」
にっこりわらった臨也の唇には、かすかに口紅が残っている。帝人の視界の端で、波江がげんなりしているのが見えた。
「どうかした?帝人くん」
帝人は一つため息を吐いた。疲れたため息が消える前に、帝人はおもむろに目の前の頬をひっぱたいた。
「‥‥‥最低ですよ」
ひどいなあ、という声は聞き流して、ぐい、と唇を手の甲で、ぬぐった。
愉快犯臨也さん。
波江は視線をそちらに向けることもなく言った。
「程々にしておきなさいよ」
「わかってるってー‥‥‥あ、帝人くん動かないで!手元狂う!」
帝人はげんなりとした顔でソファに沈み込んでいる。
「なんですか‥‥‥いやがらせですか臨也さん」
臨也が嬉々としてその手に持っているのはファンデーションのついたブラシ、で。帝人の短い前髪はクリップでとめられている。
帝人は制服のままだし、臨也はめずらしくワイシャツだ。そのワイシャツのそでをいくらか折って、足元は裸足だ。空調のきいた部屋の中ではいっそ肌寒いのではないかと思う。
何がしたいのだろう、彼は。嫌がらせだというのはわかるのだが。‥‥‥男に化粧する楽しさはわからない。
「つぎはー」
そういってチークを手に取りまた顔に付けていく。
使っているのは波江の化粧品だし土台は帝人の顔なのだけれど、臨也が使っているとどうも落書きをする子供のように見える。
首を傾げながら「まあ、これでいいか」とうなずく姿は不安しか呼び起こさない。
もう、これは抵抗しても無駄だな、と帝人は目を瞑った。
ビューラーとマスカラを付けられるとき以外は目を瞑っていると、「これでさいごねー」と冷たくぬるりとした感覚が唇を這い、何事か、と考えてすぐに自己完結した。口紅か。
「ん」と満足そうな、鼻から抜けるような声がして、ああ、おわったんだな、と思った。
ふう、と、ため息を吐くと、唇に暖かいものが軽く触れて、最後に少し押しつけるようにしてから、はなれた。
やわらかい感触に、目を見開いた。
「‥‥‥、折原、さん?」
「ん?」
にっこりわらった臨也の唇には、かすかに口紅が残っている。帝人の視界の端で、波江がげんなりしているのが見えた。
「どうかした?帝人くん」
帝人は一つため息を吐いた。疲れたため息が消える前に、帝人はおもむろに目の前の頬をひっぱたいた。
「‥‥‥最低ですよ」
ひどいなあ、という声は聞き流して、ぐい、と唇を手の甲で、ぬぐった。
愉快犯臨也さん。
PR
この記事にコメントする