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オフでの知り合いとか友達とか先輩に見られたら恥ずかしすぎる日記。だったら自重しろって話です。
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ヒバツナ前提骸→ツナ短編、ツナ女体化、骸とツナ。
ツナ達が50代です。むしろ60近い。
何だかよく分かんない話。新年早々申し訳ない。






















しんでしまえばいいのに

「おやおや、物騒なことだ」
「おまえに言われたかあないね、骸」
はん、と綱吉は鼻で笑った。彼女も年を取った。顔には皺が刻まれて、短く切られた茶色の髪は、白髪がちらほらとみえる。眼鏡の奥にのぞく目だけが、爛々とした光を放つ。
百戦錬磨、ボスの顔をする。まだこの位置から降りることはできない。一時、ボンゴレを継いだ一人息子は娘を残して殺された。妻と一緒に、新興ファミリーにやられてしまった。隠居していたはずの綱吉が、またおんなじ地位に舞い戻った。綱吉は報復した。完膚無き迄に叩きのめして、つながるファミリーも潰した。そのあとしばらくは、綱吉こそが使い物にならなくなって、閉じこもっていた。出てきたときには、ぎらぎらとした目をしていた。
やさしい仮面を外してしまった。
「お嬢さんは、今いくつでしたっけ」
「12。でも俺は、あのこにここを継がせやしないよ。一辺しくじってしまったんだ。うまくいきやしないさ」
「おまけに、この世界をしりやしない」
「あの人がうまあく隠してくれたからね」
に、と笑う。惚気の始まりそうな気配に、骸はうんざりとした。
「意外なことです。雲雀君が、子供を育てるだなんて」
「アレで案外、世話好きだからね。それに血のつながった孫だ。可愛くて仕方ないんだろう」
かちりとジッポをつける。安物の煙草をくわえて、火を点けた。葉巻なんてものよりこっちのほうが性に合うらしい。リボーンには叱られるけどね、と笑う。
童顔で、若く見られ続けた彼女も、流石に年相応の顔をするようになった。
50を越えてしまった。彼女、結婚はしなかった。彼女も恋人も、そんなもの必要ないといった。
「ねぇ骸、俺は、未だ死んじゃあいけないけれど、死んでしまったほうがよかった気がするよ」
疲れた顔ではなかった。明るく、笑ってそんなことをいった。
彼女は今でもよく笑う。
「君が死んでたとしても、君たちの息子は殺されましたよ」
「そうだね」
恋人に似たと思う。感化されたのか。彼は彼女に似た。お互いに近くなった。
「ボンゴレ」
「何」
「つなよしくん」
「なんだい」
「‥‥‥あなた、しあわせですか」

彼女は、目をぱちくりとさせた。14の頃の面影が、ふ、と見えた。
笑った。

「幸せ、だよ」

骸は、唇を噛んだ。この顔は嫌いだった。
自分が彼女を手に入れていればこんな顔しなかったのか、と栓ないことを考えた。


不幸を飲み込んでしまって、幸せを腕のなかに彼女は沢山抱えていた。









ほんとにわけわからん。書いた本人が一番分からん。
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